「東洋医術誌」296号(1962年11月21日)から転記
一穴及び少数穴に弊院で使用してきた経穴と古書に記載されていた各症状を現代症状名で解釈して掲載数を( )に表示しています。 疑問のありそうな経穴もありますが、お試しください。
腕骨(手首小指側豆骨の前の窪み)又は合谷(手、親指と示指の間の筋肉の後縁)
耳の対珠の圧痛点が奏効
足、拇趾の甲部爪の中央の上2㎜
又は申脈(外踝の下の窪み)
大腿外側中央の風市
手、母指爪内側の少商(示指の逆側)、足裏の湧泉(土踏まずの前の谷)又は照海(内踝の下)、申脈(外踝の下)
①中指第一関節甲部中央
②曲池(肘の上側の横紋の端)
③拇指 第一関節内側面、横紋内端 右目は左手、左目は右手
④拇指 甲中央 爪上2㎜
⑤足、拇趾 第一関節内側面 趾を曲げて山になる点
⑥耳穴、耳珠の頂上から穴に2㎜入った点
⑦聴宮(耳珠の中央前)
⑧懸釐(こめかみ歯を咬むと動く筋肉中央)
これらの内の一点
合谷(22) 肝兪(19) 攅竹(17) 百会(14) 晴明(14) 上星(12) 臨泣(頭)(12) 風池(12)
耳殻を前に引くと後に出る結節の上(顱息の附近) 懸釐(こめかみ)
厲兌(足次趾 爪外側上) 至陰(足小趾 爪外側上) 上星(おでこ中央、髪の中)
上星(27) 合谷(20) 風府(16) 百会(13) 風門(12) 禾髎(7)
中指の掌側第一節中央又は甲側爪から2㎜中央
耳垂の真下
上歯痛は手三里(前腕、母指側肘下の筋肉の頂上) 、
下歯痛は温溜(三里の下9㎝)
曲沢(肘窩の内端)(4) 三間(次指側面第3節から上)(2)
神門(手首小指内側)(2)
列欠(前腕内側の親指側)の上部の過敏点
瘂門(後頭部 ぼんのくぼ)
合谷(27) 少商(11) 天突(10) 二間(8) 関衝(8) 風府(8) 神門(8) 然谷(6) 尺沢(6) 曲池(6)
膈兪(乳の高さ背骨の両側)の近傍の反応点
反応の強い方のみでよい(千金方、鍼灸聚英)
耳殻の耳窩の肺点
肺兪(13) 肩井(5) 前谷(4) 膻中(3) 上脘 (3) 肝兪(3) 足三里(3)
左側の大杼、風門、肺兪(肩甲骨の内上を広く)に温熱で症状が軽くなる
中脘(5) 肩井(4) 百会(4) 上脘(4) 肺兪(2) 肝兪(2) 天突(2) 曲池(2)
発作止めに人迎(喉仏の両側 脉動部)
慢性に天突(喉仏下の窪み)、身柱(第三胸椎突起の下)
小児喘息は平常時に身柱
肺兪(16) 天突(14) 膻中(8) 中脘(7) 中府(7) 章門(6) 雲門(5)
1. 尺沢(肘窩中央) 2. 照海(内踝の下)
拇趾と次趾の岐骨間、衝陽(足甲中央)の内側よりの過敏点
乳根(乳の下 大胸筋の下端)
頸後中央、瘂門と大椎の中間の頸椎上の過敏点
足三里(下腿膝の前下側、前脛骨筋の上端)に強刺激でからえずきも有効、他に足裏第二趾第二節横紋中央
中脘(8) 章門(8) 巨闕(7) 足三里(7) 上脘(6) 膈兪(6) 間使(5) 胃兪(5)
手、中指の第二関節中央上、指を屈めて取穴
胃兪(6) 中脘(5) 脾兪(5) 三里(5) 上脘(4) 幽門(4) 然谷(4) 肺兪(4) 膈兪(4) 内庭(4)
申脈(外踝の下)の近くの反応点
内関(前腕内側手首の上指三本分)、足の小趾爪甲際中央、又は公孫 (土踏まず中央の内側)附近の過敏点のいずれかに一穴
中脘(5) 天枢(2) 公孫(2)
石門(へそ下9㎝中央線上)への灸多壮が有効でも、痛みで仰臥できないので、足裏中趾第二節横紋中央に強刺激、おさまらない時は胃兪(胃裏で背骨の両側)へ
膈兪(4) 三里(3) 肝兪(2) 脾兪(2)
三陰交(内踝の上6cm)(4) 章門(わき腹)(4) 神闕(臍)(3) 水分(臍上3cm)(3) 太谿(内踝の後)(3)
足裏、中趾第二節横紋中央
中脘(22) 足三里(15) 天枢(13) 気海(12) 水分(11) 上脘(10) 三陰交(9) 関元(9) 章門(9)
腹部、府舎(そけい部の上)周辺の反応部、又は気海兪
(腰椎の両側)
肘の尖端、肘を曲げて尺骨の端
1. 耳朶の反応点
2. 申脉(外踝の下)
3. 神闕(へそ)の温灸
4. 梁丘(下痢止めに膝上前外面)
天枢(17) 関元(16) 脾兪(12) 中脘(12) 腎兪(10) 大腸兪(10) 気海兪(10) 長強(8) 足三里(8)
湧泉(足裏)、又は中極(臍下恥骨の上)に強刺激
便秘は腰に、下痢は腹に弱刺激
(便意がくると思い込ませ、思い込みで)
章門(11) 承山(9) 照海(9) 太白(8) 天枢(7) 膀胱兪(6) 大腸兪(6)
長強(肛門の上)、又は百会(頭の頂上)および腰兪(尾骶骨中央)附近の過敏点
百会(17) 長強(14) 腎兪(9) 気海兪(7) 命門(6) 承山(6) 大腸兪(5) 膀胱兪(5) 委中(5) 三陰交(5) 復溜(5)
胆兪、脾兪、胃兪(腰、背骨両側)の内、過敏反応点と公孫(足内側土踏まず中央の内端)
脾兪(9) 中脘(5) 気海兪(4) 承満(4) 然谷(3) 水分(3) 労宮(3) 腎兪(3) 胃兪(3) 天枢(3) 足三里(3)
腸を腹腔に押し戻して、患側の商丘(内踝の前)
前もって承山(腓腹筋下端)、承筋(中央)に施療する
他の骨格節痙攣も同様
爪先を上に、腓腹筋のストレッチでおさまる
踵骨後部中央への施灸
身柱(第3胸椎突起下)で効かなければ拇趾内側爪際の大敦
中脘(みぞおちと臍の中間)、長強(肛門の3cm上)、
又は脾兪(腰椎両側)
*生理痛・不順
大腿内側中央の血海、臍の高さ側腹の帯脈
*不妊症
腹部前面、臍下から恥骨の間を広く温める
*つわり
足、1,2趾間 行間
三陰交(36) 気海兪(28) 関元(27) 中極(24) 石門(13) 陰交(12) 帯脈(12) 照海(12)
膻中(両乳の間)
陰陵泉(膝内側の下)、曲骨(恥骨の上縁)
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