健康だより

アトピー性皮膚炎

いろいろな薬、健康食品、治療法等があるが、一時的な症状の軽減を経験する以外に残念ながら生活環境や年齢等の変化による体質変化での完治以外はなさそうである。
 対症療法として痒みを抑える一法として、皮膚を空気から遮断すると痒くなくなる。ビニール等の通気性のない粘着テープで患部を覆ったり、油性痒み止めを厚めに塗ると一時的な痒み止めになる。刺激性の痒み止め塗り薬は後でより痒みが強くなるので使えない。
 強い緊張や多忙後の休息時に発症するのは、交感神経が優位でアドレナリンが分泌し興奮状態では副腎皮質ホルモンのステロイド等が分泌されていて痒みを感じないからで、その後の副交感神経の働く弛緩時に先の興奮の度合いで強い痒さになる。

 体質改善のための根本治療としてのマグレイン貼付点、刺激作用部として、

①耳針点で耳穴の後下の山が頭の対応部と言われている対珠(たいじゅ)で、この頂点から前内側に約2㎝を爪先で押して痛い点にできるだけ正確にはり、指で押してみて痛くなければテープの上から粒子だけを移動させて、痛い点に粒子を定める。
〔経穴経絡書28頁32図〕

②ヘソの間際の周囲を1日に1~2回各2分間ほど少し痛い程度に指で摘まんで刺激し、発赤部にヘソを囲うように5~10粒貼付する。(跡形を気にしない人は貼り続ける。)

③精神的ストレスや緊張が主な原因で発症の人には頚の後部で肩の高さにあり、首を前に曲げて大きく出る2個の骨の間(大椎・だいつい)。

④小腸の免疫機能の異常に対して足三里等の消化や吸収に関係する諸穴への貼付と、腰の捻転を中心にした腹部の運動。
〔経穴経絡書30頁35図〕