治療点のとり方 < 器官系別 > | 顔・頭の感覚器官、のど、頸の病気

治療点のとり方 < 器官系別 >
顔・頭の感覚器官、のど、頸の病気
面疔(顔のおでき)(第21図)

 できものの真上に一点、又大きいものはその周囲に数点。
 更に補完として21図の内、押してよく感じる点へ。
 ほとんどのものはこれで膿んで楽になる。治まらない悪性の場合は医師の受診が必要。
 
 耳垂の中央を水平に後に、頭蓋骨下縁との交点(風池)⑴
 耳垂の下端を水平に後に、頭蓋骨下縁との交点、風池の斜下後3㎝(天柱)⑵
 後頭部中央、頭蓋骨下縁(風府)⑶
 後頭部中央、頭蓋骨下の窪み中央(瘂門)⑷
 第一胸椎(首を前に曲げると突出す大きい二個の下の方の骨)の下、両横4㎝(大杼)⑸

 第二胸椎下両横4㎝(風門)
 第三胸椎下両横4㎝(肺兪)
 第四胸椎下両横4㎝(厥陰兪)
 第五胸椎下両横4㎝(心兪)
 第七胸椎下両横4㎝(膈兪)
 第九胸椎下両横4㎝(肝兪)
 第一〇胸椎下両4四㎝(胆兪)
 第一一胸椎下両4四㎝(脾兪)
 第一二胸椎下両4四㎝(胃兪)

面疔(顔のおでき)(第21図)
はげ(脱毛)、ふけ(頭垢)(第22図)

 ふけやあかは取ると次々に皮膚がふけになるので、強い石鹸の使用や強いブラッシングは控えるのがよい。
 脱毛は逆に古い毛をおとすことで、新しい毛が生えることが多く又マッサージ等で血行をよくする。

 こめかみ、目尻の斜上(頷厭)⑴
 頭の頂上(百会)⑵
 こめかみの窪みの上外端(頭維)⑶
 耳垂の後の窪み指で押上げて止る髪の生際(風池)⑷
 後頭部中央ぼんの窪( 門)⑸
 耳の穴の中央前面部、山の穴側 ⑹
 穴の後下の山の中央から内側に1㎜ ⑺

はげ(脱毛)、ふけ(頭垢)(第22図)<)
円形脱毛症(第23図)

 精神的ストレスによる神経の異常から血行不良などが原因と云われているが、詳細は不明。精神の安定と体力増強のために21図の各穴を。
 更に耳針点の内、耳穴の前の山の頂上から穴に2㎜下がった中央部 ⑴
 その後下の山頂から内側に2㎜下がった点 ⑵
 又患部及びその周囲を軽く指先でさすり血行をよくする。

円形脱毛症(第23図)
眼精疲労、ものもらい、ただれ目、緑内障(第24図)

 手、親指爪の内側端の上2㎜(少商)⑴
 手、親指と示指の間、筋肉の後縁(合谷)⑵
 肘を六〇度に曲げて横紋の端(曲池)⑶
 腕を水平に横に上げると肩との間に三角筋によって二つ出る山の間(肩)⑷
 第九胸椎突起下の両側4㎝(肩胛骨下端の内斜下約5㎝ )(肝兪)⑸
 第二腰椎突起下の両側4㎝(腰の最も細い高さ)(腎兪)⑹
 大腿内前面、膝と腹壁下部との中間点、大腿直筋の後縁(箕門)⑺
 膝を曲げてでる横紋内端( 曲泉)⑻
 目の中心線、眉の上3㎝(陽白)⑼
 目尻から45度の角度で外上へ歯をかむと動く筋肉の後部(頷厭)⑽
 目尻の外1.5㎝(瞳子髎)⑾
 目の中央直下、眼窩骨縁(承泣)⑿
 後頭部、耳垂の中央の高さで後へ頭蓋骨下端(風池)⒀
 耳垂の下端の高さで後へ骨の下端(天柱) ⒁

眼精疲労、ものもらい、ただれ目、緑内障(第24図)
仮性近視、老眼、乱視(第25図)

 目尻の外1.5cm(瞳子)(1)
 目尻から45度上外方、こめかみの上端(頷厭)(2)
 瞳の真下、下眼窩の縁(承泣)(3)
 瞳の真上、眉毛の上2cm(陽白)(4)
 耳朶の下端の高さで後に頭骨の後縁(天柱)(5)
 耳朶の中央の高さで後に胸鎖乳突筋の後縁(風池)(6)
 目の周囲への指圧は眼輪筋を傷めることがあります。

仮性近視、老眼、乱視(第25図)
色盲、色弱の矯正(第26図)

 外目尻のはずれの窪み(瞳子髎)⑴
 歯を噛むと動く筋肉の中央(頷厭)⑵
 目の中央の真下(承泣)⑶
 目の中央、眉の2㎝上、押すと痛い点(陽白)⑷
 耳垂の下線の高さで髪の生え際(天柱)⑸
 耳介の中央の高さで髪の生え際(風池)⑹
 耳垂の中央(耳針点の眼)⑺

 病気で不調の状態ではないので、強く又継続した刺激が必要。
 現在の眼科では否定されているが、ハリや通電刺激で色覚が改善した経験報告がある。

色盲、色弱の矯正(第26図)
頸・脊椎変形(むちうち)他 背骨と周辺部の損傷

 頭や体幹部、手足を動かして痛みや違和感のある背骨の突起間を、更に爪先や細い棒状のもので押し痛い点。
 背骨の側など損傷によっておこる凝りや痛む所。
 目まい、頭痛など各症状の治療点も合わせる。

耳病(難聴、耳鳴、中耳炎)(第27図)

 耳介を前に引張ると耳の後に出るすじの上(顱息)⑴
 耳穴の前にある山の上縁の前(聴宮)⑵
 耳垂の下、少し後(翳風)⑶
 こめかみの後縁、強く歯をくいしばると盛上がる筋肉の後縁(懸顱)⑷
 手首背面、横紋の上中央中指三本分(外関)⑸
 親指と示指の間の筋肉の後縁(合谷)⑹

耳病(難聴、耳鳴、中耳炎)(第27図)
鼻づまり、蓄膿症(第28図)

 鼻翼の横2㎝、押すと上歯に感じる点(迎香)⑴
 目、内眥の内下2㎜(晴明)⑵
 内眥の上、眉毛の内縁(攅竹)⑶
 額、中央髪の生えぎわ、押すと痛い点(神庭)⑷
 神庭の指一本分の巾上(上星)⑸
 頭の頂上(百会)⑹
 後頭部、中心線頸上部の窪み中央(瘂門)⑺
 耳の穴の前にある山、頂上から穴の中へ2㎜おりる点 ⑻

鼻づまり、蓄膿症(第28図)
花粉症、アレルギー性鼻炎(第29図)

 耳、穴の前にある山から下に延びる峰の上 ⑴
 鼻翼の両側2㎜、押すと上歯に感じる点(迎香)⑵
 額、目の真上で眉の上、中指一本の巾分(陽白)⑶
 症状及び体質改善に臍(へそ)への温灸と周囲2㎜に3〜4点の継続刺激。

花粉症、アレルギー性鼻炎(第29図)
歯痛(第30図)

 痛みのある側の耳垂の後下の窪み(翳風)⑴
 前腕、親指側、手首から肘へ示指の長さ分上、押すと痛い点(温溜)⑵
 耳垂(みみたぶ)の中央からやや後上 ⑶
 耳垂の下と顎骨の角の中間(頬車)⑷
 足、外踝の後(崑崙)⑸
 足、外踝の前下の窪み(金門)⑹
 肩こりなどが原因の痛みには肩凝りのツボを、又歯そのものでの痛みは速やかに歯科へ。

歯痛(第30図)
扁桃腺炎、咽喉炎、発声障害(第31図)

 肘、内側の窪み中央よりやや外側(親指側)寄り(尺沢)⑴
 足、内踝の真下縁(照海)⑵
 手、親指と示指の間の筋肉の後縁(合谷)⑶
 手、親指爪の内側角上2㎜(小商)⑷
 後頭部、髪の生えぎわの窪み中央(瘂門)⑸
 喉仏の下の窪み中央(天突)⑹
 はれのあるものはその上と周囲に軽い刺激。

扁桃腺炎、咽喉炎、発声障害(第31図)