首、肩や背中にかけて運動不足や逆に使いすぎてのこりは押して痛い点や、さすって赤くなるところを治療点とする。
しかし、肩こりの多くは左図のような原因疾患の反射であり、原疾患ごとに凝り感や部位に違いがある。それぞれのツボも合わせてとる必要がある。
各部の痛みを一時的に鎮めるためには、その痛む所ではなくて、知覚神経が過敏な点を背骨の棘突起(骨の山)間や手・足や耳針点から探し、爪先などで押してみて痛い点に、強い押圧刺激を患部の痛みが和ぐまで、三〇秒間から一〇分間程加えて続ける。
患部の治療点は発症直後は判り難い。半日程度後に皮膚反応が現われ、治療点としてとり易くなる。
痛む箇所の皮膚を軽くさすり発赤部や押したり、小さく摘み特に痛い点をとる。
痛む所の知覚神経節のある背骨棘突起(骨の山)間やその両側を押して痛い点を探す。
痛い所への強い刺激は痛みを増幅させることがある。
痛むところが原因ではなくて、神経に原因がある痛みを一般に云う。
痛みを感じる所の神経の基が出る脊椎の上を押して特に痛い点をとる。
飲酒、刺激の強い食物は避ける。
痛む所だけでなく全身を冷やさないように保温する。入浴は後の体温低下を防ぐために早めに保温し、回数は必要最少限にする。
頭の血管拡張による片頭痛や群発頭痛。逆の表面筋緊張による緊張型頭痛も治療点は同じで押してよく感じる点。
長年に亘り、又定期的に痛むものは生命に影響することは少ない。
突発・急激・外傷や今までに経験のない頭痛には危険なことが多くある。
こめかみ、目尻の斜め上(頷厭)⑴
頭の頂上・中心(百会)⑵
耳垂の後の窪み、下から上に指をおし上げてとまる髪のはえぎわ(風池)⑶
同じ窪みの後上指のとまる点(天柱)⑷
痛む側の耳、穴の後下の山を押して痛い点 ⑸
首の後部、頚椎の真上から耳の下、顎及びこめかみにかけて、軽く押して痛い点を探し、できるだけ知覚過敏点を正確にとる。
麻痺は特に頚椎の真上と麻痺側のすぐ横を重点的に探す。
痛み、麻痺ともに皮膚を軽く擦り刺激する。
冷気に直接には触れないように保温する。
耳垂の下、顎の少し後の窪み(翳風)⑴
手首甲関節中央の上方約5㎝(外関)⑵
足指、四趾と五趾の骨の分かれめ(侠谿)⑶
耳垂の下線を後に頭骨下縁の下の窪み(天柱)⑷
鎖骨の下からみぞおちまでに痛みが出るが、多くは乳腺の下が痛む。
押して痛い所及び痛む高さを背中に背骨の骨の山と山の間をやはり押して痛い点。
肩や背中に凝りがあれば、その皮膚も治療点にする。
痛みが増す場合は少し我慢の後に刺激を止めると以前より楽になることが多い。
完治までには、半年から数年以上かかることが多い。
又両肩同時ではなく片方づつ痛むことが多く痛みが移動する。
腕が後に廻わらないのは三角筋(肩先、腕の最上部)の後部、上にあがらないのは前面部に原因がある。
治療により痛みを鎮めて体質安定を待つ。
手を水平に上げると肩先の三角筋に山が二つ盛り上がるその谷間(肩髃)⑴
肩胛骨の中央の高さで背骨との間の筋肉部押してよく感じる所(膏盲)⑵
痛みが続く時期は飲酒、刺激の強い食べ物、入浴はよくない。
患部の保温は有効。加温はあとが冷えないよう注意。痛む所を押
して痛い点やさすって発赤する所 ⑶
腰椎突起間を押して発赤や痛い点 ⑴
腰の最も細い高さで腰椎の4㎝両横(腎兪)⑵
腰骨の上端の高さで腰椎の4㎝両横(気海兪)⑶
臀部、直立すると窪む上外線、押すと痛い点(環跳)⑷
足甲、四、五趾が分かれるところ(狭谿)⑸
足甲、四、五趾の骨が合うところ(地五会)⑹
外踝の後の窪みの下線、斜下に押すと痛い点(僕参)⑺
膝の外側の下に出る小さい骨の下(陽陵泉)⑻
大腿外側、腰の外側に出る大腿骨の上端と膝との中間(中濱)⑼
手の甲、示指と中指の骨が合う点、中指より。薬指と小指の骨が合うところ、薬指より(腰腿点)⑽
足首、足の保温で血行がよくなると回復が早くなる。
膝の裏中央(委中)⑴
膝を曲げてできる内側のしわのはし(曲泉)⑵
膝前下の外側前脛骨筋の上端の窪み(三里)⑶
皿の下部両側、押すと少し窪む点(膝眼)⑷
皿の上部縁に側って押して痛い点 ⑸
内側の上、皮膚が柔らかく小さく摘み痛い点 ⑹
痛み、腫れなど膝の障害で、①老人に多い偽通風や細菌による炎症などは、急な激痛、熱のある腫れ(安静時にも痛いなどの症状)があるが、早い時期からの多数回の曲げ伸ばしが回復を早める。
②半月板や皿の内側にある膝蓋軟骨などが原因の痛みは、歩き始め、階段の下り、水が溜まって曲げにくいなどの症状が出る。一回が五分程度の正座など深く曲げることで軟骨の新陳代謝ができる。
③階段を上るとき、過労やいろいろな動作で痛むのは腱や周囲の筋肉などに原因が多く、腫れや熱が少なくなり次第に動くことで回復を早める。
④無理な角度や動きの後の激痛は、靭帯など、自然に回復しない原因がある。医師の受診が必要。
膝にとって、屈伸や周囲と上部の筋肉トレーニングは、回復だけでなく再発の防止にも欠かせない。
腫れや熱、痛みのある発症中は、その部位及び周囲を囲むようにとる。
左右対象に発症することが多く、症状が少なくても反対側もとる。
熱や腫れが鎮り変形が残ったものは期間を要するが、爪先など先の尖ったもので軽く押して特に痛い点をとる。指関節などでは両側から挟むようにする。
熱やはれのある間は、氷水をビニール袋などに入れて、一五分から三〇分程患部にあてて冷やす。炎症がなくなるまで一日に二~三回行う。回復期には痛みの中心、押して痛い点、周囲に多めにツボをとる。
筋肉疲労の他、体力低下、ミネラル分不足、冷えなどいろいろな原因で「つる」ことがある。前もって、その筋肉の中央部に治療しておくと発症しない。指、趾はその上部の筋肉部にとる。
・スポーツトレーナー松崎接骨院 横浜市瀬谷区三ツ境二一