治療点のとり方 < 器官系別 > | 小児の病気

治療点のとり方 < 器官系別 >
小児の病気

 子供は皮膚刺激がよく作用し奏功する。大人に比べて弱く、又短時間の治療で充分。
 乳、幼児期に外気の刺激をできるだけ多く受けることで、健康な一生が約束される。

夜尿症(第44図)

 恥骨上縁中央(曲骨)⑴
 恥骨上縁、中心から各本人の指巾一本分両横(横骨)⑵
 恥骨上縁、中心から各本人の指巾三本分両横(気衝)⑶
 腰骨の上端から指巾二本分下で、腰を前後に動かすとともに前後によく動く背骨の上、左右に本人の指巾三本分(大腸兪)⑷
 大腸兪の中心(陽関)⑸
 へそとみぞおちの中間(中脘)⑹
 へそと恥骨上端の中間からやや下(関元)⑺
 おむつをつけて就寝し、本人及び特に家族が神経質にならないことが大切。

夜尿症(第44図)
夜泣き、疳虫、神経質(第45図)

 首を前に曲げると肩の高さで突出する大きい背骨の間(大椎)⑴
 大椎から三番目の突起間(身柱)⑵
 大椎の下から二番目の突起の両横、本人の指巾二本分(風門)⑶
 屋根のない屋外で皮膚を外気にできるだけ長く触れるように、直射日光は避ける。

夜泣き、疳虫、神経質(第45図)
ひきつけ(第46図)

 発作のない時に治療する。
 耳の下線を後に頭骨の下縁(天柱)⑴
 首を前に曲げると突出する頸椎と胸椎二個の大きい突起の間(大椎)⑵
 肩の高さで突出する下の方の骨から次の突起両側、本人の指巾二本分(風門)⑶
 突出する下側の骨の次の骨の下(身柱)⑷
 前かがみになり、背側、肋骨のいちばん下の骨間の上で横に本人の指巾二本分(脾兪)⑸
 頭の頂上(百会)⑹
 みぞおちとへその中間(中脘)⑺
 へその下、本人の指巾三本分(気海)⑻
 乳児には全ての治療点は多すぎるので、一~四にする。
 活力(体力)が弱い場合は外気浴が有効。

ひきつけ(第46図)
脱腸(ヘルニア)(第47図)

 両方の腹壁と内股の間。更に腸炎の点(第35図)も合わせる。
 体が弱く、又便秘や咳、泣きさけんで、腹圧が高くなると押し出される。
 くせになりやすいので、なるべく出ないように心がけ、体力を高めるよう心がける。
 腹腔に戻らなくなったり、吐気をもよおす場合は手術が必要。

脱腸(ヘルニア)(第47図)