鍼灸・皮膚刺激療法 | つぼとは何?

鍼灸・皮膚刺激療法
つぼとは何?

 体のどこかが悪くなると、ある特定の皮膚に変化が現れる。悪いところの皮膚が変化することが多いが、遠く離れたところの場合もある。
 体の部位と特定の皮膚との関連は主に神経を介して作用しているが、他にホルモンやリンパ・血液を介しての相互作用もある。
 又、これらで説明のできないものもあり、東洋医学では経絡(けいらく)などの目に見えない、又現在の医学で説明できない現象があると説明してい
る。
 全身にある特によく変化し又この点への刺激が特定の内臓や器官、部位などに作用する点を経験から選んで名前をつけているのが経穴(けいけつ)である。
 そして、現在では経穴は三六一点とWHOで決められているが、諸説があり中国や韓国でのものを見ると五〇〇点から七〇〇点程の名前の付いた治療点がある。
 いろいろな病気による症状に対して、有効に作用する治療点は決定的な一点がある訳けではなくて症状ごとに、又個人差や諸状況の違いからも変化、移動し、その度ごとに見当を付けた附近から、①見て色艶(いろつや)や光沢のない点。②軽く触れて、㋑ザラザラしている、㋺落ち込んでいるように感じる、㋩冷たい(熱い)。③軽く押して痛く又感じやすい。④小さくつまんで特に痛い。その他、健康な皮膚と違う点を選ぶとよく作用する。
 刺激を治療のための作用として受け入れるのは知覚神経であり、感じやすい点が大切である。
 ある所のこりや痛み、病気に対しての治療点は一点ではなく、又逆にある治療点は特定の内臓や器官、部位だけに作用するものでもない。相互に多数対多数に関係仕合っているので、基本的に間違った治療点はないとも云える。